2. 「あなたは力のない者をどれほど助けたかしれない。気力のない腕をどれほど救ったかしれない。
3. 知恵のない者をどれほど教えたかしれない。悟りをどれほど多く示したかしれない。
4. あなたはだれの助けによって言葉をだしたのか。あなたから出たのはだれの霊なのか。
6. 神の前では陰府も裸である。滅びの穴もおおい隠すものはない。
7. 彼は北の天を空間に張り、地を何もない所に掛けられる。
8. 彼は水を濃い雲の中に包まれるが、その下の雲は裂けない。
9. 彼は月のおもてをおおい隠して、雲をその上にのべ、
10. 水のおもてに円を描いて、光とやみとの境とされた。
12. 彼はその力をもって海を静め、その知恵をもってラハブを打ち砕き、
13. その息をもって天を晴れわたらせ、その手をもって逃げるへびを突き通される。
14. 見よ、これらはただ彼の道の端にすぎない。われわれが彼について聞く所はいかにかすかなささやきであろう。しかし、その力のとどろきに至っては、だれが悟ることができるか」。