Home / Japanese / Kougo Bible / Web / 詩篇

 

詩篇, Chapter 102

  
1. 主よ、わたしの祈をお聞きください。わたしの叫びをみ前に至らせてください。
  
2. わたしの悩みの日にみ顔を隠すことなく、あなたの耳をわたしに傾け、わが呼ばわる日に、すみやかにお答えください。
  
3. わたしの日は煙のように消え、わたしの骨は炉のように燃えるからです。
  
4. わたしの心は草のように撃たれて、しおれました。わたしはパンを食べることを忘れました。
  
5. わが嘆きの声によってわたしの骨はわたしの肉に着きます。
  
6. わたしは荒野のはげたかのごとく、荒れた跡のふくろうのようです。
  
7. わたしは眠らずに屋根にひとりいるすずめのようです。
  
8. わたしの敵はひねもす、わたしをそしり、わたしをあざける者はわが名によってのろいます。
  
9. わたしは灰をパンのように食べ、わたしの飲み物に涙を交えました。
  
10. これはあなたの憤りと怒りのゆえです。あなたはわたしをもたげて投げすてられました。
  
11. わたしのよわいは夕暮の日影のようです。わたしは草のようにしおれました。
  
12. しかし主よ、あなたはとこしえにみくらに座し、そのみ名はよろず代に及びます。
  
13. あなたは立ってシオンをあわれまれるでしょう。これはシオンを恵まれる時であり、定まった時が来たからです。
  
14. あなたのしもべはシオンの石をも喜び、そのちりをさえあわれむのです。
  
15. もろもろの国民は主のみ名を恐れ、地のもろもろの王はあなたの栄光を恐れるでしょう。
  
16. 主はシオンを築き、その栄光をもって現れ、
  
17. 乏しい者の祈をかえりみ、彼らの願いをかろしめられないからです。
  
18. きたるべき代のために、この事を書きしるしましょう。そうすれば新しく造られる民は、主をほめたたえるでしょう。
  
19. 主はその聖なる高き所から見おろし、天から地を見られた。
  
20. これは捕われ人の嘆きを聞き、死に定められた者を解き放ち、
  
21. 人々がシオンで主のみ名をあらわし、エルサレムでその誉をあらわすためです。
  
22. その時もろもろの民、もろもろの国はともに集まって、主に仕えるでしょう。
  
23. 主はわたしの力を中途でくじき、わたしのよわいを短くされました。
  
24. わたしは言いました、「わが神よ、どうか、わたしのよわいの半ばでわたしを取り去らないでください。あなたのよわいはよろず代に及びます」と。
  
25. あなたはいにしえ、地の基をすえられました。天もまたあなたのみ手のわざです。
  
26. これらは滅びるでしょう。しかしあなたは長らえられます。これらはみな衣のように古びるでしょう。あなたがこれらを上着のように替えられると、これらは過ぎ去ります。
  
27. しかしあなたは変ることなく、あなたのよわいは終ることがありません。
  
28. あなたのしもべの子らは安らかに住み、その子孫はあなたの前に堅く立てられるでしょう。